先輩サモナー:リプレイでゲームを研究
はじめに:リプレイ研究の心構え
要約はありません。
本当に高レートに行きたいなら、ゲームをするだけでは足りません。Challengerはゲームを研究し、Diamondはゲームを大量にプレイします。
この記事を保存して、見直す際のチュートリアルとして利用してみることをお勧めします。
あなたのプレイレベルが上がるほど、完ぺきにプレイするための方法も増えていくはずです。
特にDiamondをこえると(Diamondより上になるほど重要になります)、上達するためのツールとしてVOD(リプレイ)レビューの重要性が高くなります。VODレビューの重要性は急上昇しています。
自分であれ、誰かに見てもらうであれ、VODレビューは上達のためのもっとも効率的な方法の一つだと信じていますし、皆さんも人気ストリーマーが勧めているのも聞いたことがあると思います。
もちろんこれは、下位のプレイヤーにも当てはまることです。ではどのようにすればいいのか見てみましょう。残念ながら【ただゲームを見直すだけでは意味がありません】。
初めての人のために、成功するVODレビューの最初のステップを紹介します。
A. データ分析
opgg、mobalytics、クライアント履歴から、など、好きなものを使ってください。統計は主観的で柔軟性がありますが、同等か少し上のレベルのプレイヤーと比較する必要があります。
データからは、
- ビジョンスコア
- 購入したピンクワードの数
- ダメージ分布
- キル関与率
- デス数 などがわかります。
あなたの統計が平均よりも大幅に低い(死亡数が多い)場合は、それを注意点として実際のリプレイで注目することができます。
B. レビューする試合の選択
ゲームの結果にあまり影響を与えられなかったゲームは選ばずに、敵の集団力または自分の対面の敵に明らかに劣っていて負けた試合を選ぶとよいです。負けた時には大きなミスをしている可能性が高いためです。
C. 客観的に見る
VODを見ているトップChallengerのストリーマーのように「別の目」で見るようにし、できるだけ【客観的・分析的】になるようにしましょう。最初のVODレビューでは、自分よりすこし上のランクの人のVODを見てミスプレイを見つけるのもいいでしょう。
これらの準備が出来たら、分析を始めましょう。(※POVはカメラの動き、マップ認識の欠陥などをみつけることができる最も優れたアングルです。)
※POV:Point Of Viewのこと。ここでは、対象となるプレイヤーが見ている視点に合わせてリプレイを見ることについて言及されています。
次に見るべきものについてです。

1. 前に分析したデータや、統計を思い出して、注意する。
もしopggからよく死ぬことが分かれば、
- なぜ死ぬのか
- その死は正当なものなのか
- 価値があるものなのか 調べてみましょう。
目安として、平均して6デス以上している場合はゲームプレイになにか大きな問題があると考えられます。正当な死とは、誰かのために死んだり、戦いに勝つために死んだりすることで、その場合損失よりも利益のほうが大きいです。
常に最小の犠牲で最大の結果を得るようにしましょう。またガンクで死んだ場合は、JGの動きをよく見ておく必要がありますが、これは次のポイントでお話しします。
2. マップ認識と一般的な認識
もしマップ上の多くの動きを見逃していたらそれもまた何かの参考になるでしょう。
もし、
- マップから誰かが消えたり、
- 小競り合いが起きたり、
- オールインが起こったり、
- ガンクに気づかない
のであれば、マップを見ることに集中すべきです。
特にiron4からDia2までのプレイヤーは一貫してマップ認識を行うということができない傾向にあると気づきました。
また味方のJG(JGをしているときは自分)の位置は、想像以上に敵JGの位置を物語っているということにも注目してください。
敵のスタートキャンプと、味方のJGが狩れるキャンプに注意してください。これは3つ目のポイントにつながります。
3. 効率的なワーディング
前に書いたように敵のJGがどこにいるか常に知っておく必要がありますが、それはレーナーも同じです。
JGの位置を追えることができるようになったら、視界のないところも自信をもって歩き回れるようになります。ゴールドからマスターのJGは「メタ」パスに沿って行動する傾向があるので、非常に予測しやすいです。JGを理解することで、より良いレーナーになることができます。だからこそyoutubeのJGガイドを見ることをお勧めします。
パイクや、キアナ、バード、クレッドなどのロームチャンプや低レートのツイッチやケイトリンなどのADCでは特にそうです。
ミニオンのバフにも気を付けてください。
よくある質問で「ピンクワードを買いすぎていますか?良く使えばよいですか?」と聞かれます。決まった数はありません。ピンクは買うべきですが無駄にせずに、ワードは必要に応じて効率的に使用しましょう。

4. 優先順位とレーン状態の活用と認識
優先順位はウェーブと強さによって起こり、視界コントロールは優先順位によって起こされ、オブジェクトは視界コントロールのためにとられます。
優先順位はとても重要です。レーナーもJGも常にレーンの状態に注意しておく必要があります。
優先順位があることはリスクを負う恐れがある場合には危険であり、敵に大きな損害を与える場合には有利に働きます。
普通レーナーはドラゴンやスカトル、ヘラルド、ワード、リコールの前にウェーブをプッシュしようとしますが、JGは敵がそうしているときにガンクしようとし、相手JGはその動きに対抗しようとします。
優先順位を利用することは上位のプレイヤーとっては問題であり、下位のプレイヤーではあまりみられないことですが、それを認識したうえで学んでいくべきです。
例えば、17のミニオンウェーブが押し寄せてきているTOPからのTPは期待できませんし、ウェーブがニュートラルの状態で敵が背後に回ることができるなら視界がないところに入っていくべきではありません。
強いチームはウェーブをコントロールして、オブジェクトを取るタイミングも決めることができるのでウェーブも上手く利用しましょう。
5. ためらい
一瞬で適切なプレイを認識して、すべてのリスクと最悪のシナリオを考慮して決断する力が必要です。
低レートではJGとTOPの不利な状況が忘れられがちです。もし間違った動きをした場合は、同じような場面でそれを繰り返さないようにしましょう。
6. 明らかなミクロのミスプレイ
ミスプレイのせいで死んだのでしょうか?
もしフラッシュを使えば、戦いを終わらせられたのでしょうか?予測することからまず学ぶことです。2020年のADCプレイヤーは敵の全員から簡単にワンショットされて怖くて何もできない気持ちを知っていますが、それはだれにでもあることです(ラムス使い以外を除いてですが)。
序盤や集団戦でのミスを探してみましょう。プロのプレイでもよくあることですが、だれでも毎試合いくつかはミスをしてしまいます。
何度も言いますが、自分が何をミスしたのか見つけミスを認め、同じ状況で自動的にできるようになるまで繰り返します。またコンボの失敗やミスクリックも、改善していきましょう。

7. マクロのミスプレイ
この問題については聖書に書きたいくらいですが、簡潔にまとめるようします。
マクロ的なミスプレイには次のようなものがあります。
- A. ステータスやメカニクスをよく理解せずに敵と戦う。
すべてのプレイがメカニクスでどうにかなるというわけでもないのでdmgも把握しておきましょう。 - B. ローテーションすべきでない時にローテーションする。
- C. ゲーム知識がないためにできるプレイができていない。
- D. JGやほかプレイヤーといったリスクを認識しないこと。
- E. 乏しいウェーブ管理とリコール。
8. リミットテスト(デスしないギリギリのラインを知るためのテスト)
リミットテストは必ずやるべき、最も重要なことです。ゲームのすべての段階で自分のHPとdmgを把握しておく必要があります。スマーフが成功しているのは、いつどのようにプレイするべきか知っているからです。そのためのゲームの知識は経験によって得ることができます。
9. ゲームをすることを忘れない
すべての情報を把握するためには、ゲーム中に脳の働きを最大限利用し、半秒で情報を処理するために常に高いAPMとカメラコントロールと眼も必要です。
https://blog.gamercoach.jp/whatismapm/
APMとはStarCraftでの古い用語で、Actions Per Minuteを意味します。ゲームを始め、キーを押し、ゲーム中に必要な行動を取る事でAPMは上昇していきます。初心者は30-40APM、熟練したプレイヤーは200-300APM、一部にはそれ以上の人もいます。
10.レビューはゲームの合間の暇つぶしに最適です。
もちろん普通に休憩するのを強くお勧めしますが、もしあなたがターボ中毒で24時間毎日上達させたいとおもっているならこの方法がおすすめです

コメント1
素晴らしい投稿をありがとう。
コメント2
>>コメント1
熱心な人たちの助けになれば幸いです。自分のミスを自覚することは、チームのせいばかりではないことを理解することにつながるので、toxicになることを減らして、上達にも役立ちます。結局、soloqで成功するかどうかは自分次第なのです。
学習プロセスを最適化するのにはいつも情熱を注いでいるので、私のLOLのメタ認知プランを共有出来てうれしく思いますし、誰かがこれを生かしてくれればと思います。
コメント3
>>コメント2
チームメイトから下手だって言われたときは、自分でもそれを自覚するように気を付けるよ。「平均以上(Gold)」だからってゲームが上手いというわけではないしね。正直LOLプレイヤーで(ほかの人と比較せずに)「すごい」と思える人はいないと思う。LOLにはすごくたくさんの要素があるから。完ぺきにマスターするにはスクリプトやミリ秒単位で計算されたデータが必要だからね。
コメント4
>>コメント3
その通りです。人間味があるからこそプロシーンはとても楽しく、見応えがあります。みんなが完ぺきなプレイをいていたら、とてもつまらないものになるでしょう。
数年前作られたDota用のAIは、ゲームの仕組みを数時間学んだだけで、1v1ですべてのプロを負かしていました。人間がそこまで到達するのは不可能なので、常に改善の余地があるということになります。
コメント5
>>コメント4
そうだね、LOLのスキル表現は驚くべきほどありますし、ゲームを完ぺきにプレイする人はいないでしょうから、あなたの言う通りなおさら楽しめると思う

コメント6
>>コメント2
すごく良い記事だけど、僕は自分自身のことになるとはるかにToxicになるよ。チームメイトは変えられないけど、自分は変えられる。だけど僕の手は自分の思うような速度で反応したり、正確なクリックができない。
Plat1のADCメインだけど、ゲーム内のすべてのスキルショットが僕に磁石がついているみたいにすいついてくるのに、ブラストコーンやスクレイヤーブルーム、GPの樽やイラオイの触手は当たらない(対象指定以外のスキル)。
人のせいにできるほうが良かったけど、いまは自分が下手だってわかっているからなあ。
コメント7
>>コメント6
私も同じような考えや問題があって、いつもsilverとgoldを行き来している。スキルショットを安定して打つことができないし、それって何よりも気が滅入るから、いつも自分をせめているよ。いつも友達とプレイしていて、VCで自分に対してすごく怒っている。時々自分の声が聞きたくなくなるから、みんなのことも考えてミュートにしないといけないんだよね。

コメント8
ためらうのは、僕にとって最大の障害で、頭を抱えているよ。不思議なことに休憩時間にARAMを何度もしていると、アグレッシブにプレイできるようになったよ。それにハウリングアビスは幅が狭いからポジショニングについても考えるようになった。まだまだ勉強中だけど、思いがけないことから学ぶこともできたよ。:)
コメント9
まじか、これってゲームっていえるの
コメント10
>>コメント9
たぶん世界で一番プレイされているゲームだと思います。
私のように、ゲームや人生を最適化して楽しむ人もいます。シングルプレイのRPGやBFのようなカジュアルゲームでさえメタを見つけることを楽しんでいます。仕事やゲームをうまくできることが楽しいのです。人によっては早くうまくなることが楽しいと感じる人もいると思います。
みんなが好きなように楽しめますように。
コメント11
>>コメント9
んーっと…
ゲームをするためにゲームをするか、うまくなるためにゲームをする、どっちでもできるってわかる?この投稿ははっきり言って、上を目指したい人向けだよ。

コメント12
ざっと読んだけど、すごく面白そうな記事だったから、時間があるときに読むために保存しておいた。低レートのプレイヤーとしては「チームメイトのせい」にしないために、自分のミスをどう分析か学んでおくことはすごく大切なことだと思う。このガイドに感謝するよ!
コメント13
問題はVODレビューのとき、自分のプレイが正しいと思うこと。間違っているってことに気づくことが難しい。明らかにミスは多いけど、その見分け方が分からないんだ。どうしたらいいかな?
コメント14
>>コメント13
高レートのプレイヤーの動画や配信をみるといいよ
コメント15
私みたいな低ランクのプレイヤーにはすごく役に立つ記事です。でも私のレート帯の人がop,ggみたいなサービスを使うのは、自分の試合数をチェックしたり、ほかの低レートの人を馬鹿にするときくらいです
https://www.reddit.com/r/summonerschool/comments/o0zatm/massive_indepth_vod_review_guide_all_roles_repost/
✎ややyaya
千里の道も一歩から
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